速さと速度(2)
ふつう、物体の速さは一定ではなく、動き始めは徐々に速くなっていって、ある程度の速さまでなったらその速さを維持し、止まるときには徐々に遅くなっていくというのは感覚的にわかると思います。


このとき東に向かう速度は2m/s、西に向かう速度は-2m/sと明確に区別します。物理ではふつう速さは扱わずに速度を扱い、記号は\(v\)を使います。
右のグラフは、ある電車が動き始めて完全に止まるまでの動きを縦軸に速さ\(s\)、横軸に時間\(t\)をとってグラフにしたものです。もっと細かく時間をとればある時間ある時間での速さは一定ではありません。車のスピードメーターが指し示す速さはその瞬間の速さを表しています。一方、その瞬間でなくある一定の幅を持った時間での速さを平均の速さと呼んでいます。

ここで、速さとは別に速度という概念を導入します。速さとは単純に大きさだけをもつ量(スカラー量という)なのに対して、速度は大きさと向きを持つ量(ベクトル量という)と定義します。つまり、東向きに2m/sと進む人と西向きに2m/sで進む人とでは速さは同じでも速度は違うということになります。このとき、東に向かう方向を正として、基準点をPとすると、以下のような数直線で表せます。

